血栓症について

血管の中で血液が固まり、血管壁に付着することがあります。それにより、血管が狭くなったり完全にふさがれ血液の流れが滞り、組織や臓器に障害を引き起こします。これが血栓症です。

血栓とは血液中の血小板が凝縮して血液がドロドロになり、血流が悪くなる現象で、心疾患や脳卒中、脳梗塞の原因といわれています。

脳梗塞とは動脈硬化で狭くなった脳の血管に血栓が出来て血管が詰まったり、心臓に出来た血栓が脳まで運ばれ脳の血管を塞いだりする状態です。

脳出血とは高血圧により、脳の血管が死んでしまい(血管壊死)、血管が破れた周りには血腫が出来、周りの組織を圧迫してしまいます。

同じような脳の病気に、クモ膜下出血があります。脳の表面を通る動脈に出来る動脈瘤が破裂して脳内出血を起こすもので、これも高血圧が大きく影響しています。

心臓は筋肉の塊といわれるばどの器官で、常に動き続けている臓器です。

普段は1分間に70回ほどの割合で鼓動しています。1日でおよそ10万回、1年でなんと3700万回も鼓動しています。このように絶えず鼓勤し続ける心臓の細胞にはいつも多くの酸素や栄養素が必要とされています。

心臓に送られる血液の量は1分あたりで約250cc。心臓が送り出す全血流量の約4%に当たります。心臓が消費する酸素の量は全身が消費する酸素の量の約11%で、これは全臓器の中で1番です。

このように心臓の働きはハードですから冠動脈は太く弾力に富んでいます。血管壁が少々もろくなっても破れることはめったにありません。

しかし、動脈が硬化したりして血管が狭くなり、血栓が出来ると血流が悪くなったり止まったりして、虚血となります。ここから起こる病気が虚血性心疾患です。

また狭くなった箇所が完全に詰まってしまうと、酸欠状態が続き、血液が流れなくなった細胞や組織は呼吸困難を起こし、死んでしまいます。これが心筋梗塞といわれる病気です。

このように、様々な血管性疾患の一因となる血栓は、血液中の血小板が凝集することで形成されます。

OPCには血小板凝集を抑制する働きがあり、同じような役割を待つ「アスピリン」よりも効果があることが研究でわかっています。

よって、OPCはこのような様々な血管性疾患の予防に役立つのではないかと考えられています。